バレエ漬け/草刈民代 エッセイ 幻冬舎
・5歳の頃からピアノを始め、小2のときに、バレエを習いたいと思う。
そして18歳のときから、バレエを始めたきっかけは、ジャネット・リンに憧れて、と
答えている。
・全く自主性がなく、極端、やりたい放題、暴れ放題、
「やったらやりっぱなし 出したら出しっぱなし」といわれていた
・カステラのCM、5匹のくまが、初めて憧れたダンサー?
・パーにつかまって、反対側の手をまっすぐに横に広げるように保つのは大変なことで
一緒に習っていた妹さんは途中でやめた。
・三姉妹で、お調子者。上の妹さんはエネルギー全開で自己アピールする子供ではなく
下の妹さんはいつもにこにこ、笑顔を絶やさない子。
突拍子なく大らかなのに、神経質で、負けず嫌いな、自分の性質。
・忘れ物 クラスで1番に輝いていた
・ご主人(映画監督 周防正行氏)は自分の意見を人に押し付けない人。
どんな状況にでも対応する柔軟さがある。
買い物をしたとき、草刈さんは直感で買い物をするが、
ご主人は物を決めるまでに時間がかかる。
・三姉妹で、まず上の妹さんが結婚、次に下の妹さん、本人は結婚しないと思われてい
た。結婚したときには、我が家の困った人が、晴れて嫁にいけると安堵したかも
しれない。
・Shall we ダンス? 全米公開
デミ・ムーアさん、ジーナ・デイビスさんと会う。
・ワールド・プレミアでは、ほとんど日本版と同じようにリメイクされていた
アメリカ版を見て、ご主人の作品のすごさに涙した。
・ローラン・プティ バレエの神様。
・「デューク、エリントン、バレエ」にて、当時二十歳のアルタンフヤグ・ドゥガラーさんと共演
・「レニグラード国立バレエ」との共演 「白鳥の湖」を踊る
ロシアとヨーロッパの振りの違い
ロシアは手を内側から外側へ。 黒鳥のヴァリエーションなど、ステップの構成が違う
アダージオもいろいろな場面で違い、四幕では演出自体が全く違う。
ヨーロッパやアメリカの白鳥(オデット)は、ディテールを腕や手で表現
オデットという女性の感情の細かさを表現
ロシアは白鳥を鳥として表現したように思える
草刈さんは「鳥」だと思い、演じた。
・ヨーロッパやロシアの大きな劇場は、劇場自体がバレエダンサーやオペラに出演する
歌手などを雇う
・日本で初めて訪れたバレエダンサー。
大正5年(1916)に来日したエレナ・スミルノワさんとボリス・ロマノフさん
マリンスキー劇場やディアギレフのバレエ・リュッスで踊っていた
ロシア人ダンサー
その後、大正11年(1922)には20世紀最大といわれた伝説のパレリーナ
アンナ・パブロワさんが、総勢20名のダンサーとともに、来日、大騒ぎとなる。
当時淀川長治さんは13歳、素敵であったとつづり、山田耕筰や芥川龍之介は、
下品だと非難
結局大切なのは、自分の信念。
自分にとって、大切なものを探そうとする意思なのではないかと思う。